OB and OG's VOICES OB・OGの声
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初めてエンドクレジットに
自分の名前があったときは嬉しかったです。
早坂 光貴
ゲームソフトクリエーター科
2006年度卒業
株式会社パオン |
どのような仕事をされているのですか?
仙台開発部の企画のセクションで、ゲームの企画や開発をしています。この仕事をはじめてまだ2年目なので、「勉強している」という気持ちが強いです。
社会人になられての感想はいかがですか?
スケジュール管理やコミュニケーションを取ることの大切さを感じています。ゲーム開発は、デザイン、サウンド、プログラムなど、様々な人と関わりがあります。私も含め、それぞれ担当者は2、3のプロジェクトを抱えているので、まめに打ち合わせの時間を調整し、素材の準備の期日を決めなければなりません。
仕事にやりがいを感じるときは、どんなときですか?
やはりゲームがマスターアップ(完成)したときです。開発に半年とか1年以上もかかるので、完成したときには、安堵感や達成感があります。
それから、初めてエンドクレジットに自分の名前があったときは嬉しかったです。「おっ」という驚きがありました(笑)。
大変だと感じたときは、どんなときですか?
マイルストーン(スケジュール)を考えなければいけないのですが、入社した当初はどうやっていいのか全くわかりませんでした。最初は数ヶ月でできるアプリ規模のものでしたが、今では1年以上かかる何千万円単位の規模のものに携われるようになりました。
また、ゲームを制作中に問題を打破する良いアイディアが出ない時、クライアントさんへのROM出しなど制作段階ごとの期日前や完成前は、どうしても残業になってしまいます。特に完成前は、最後の確認のために黙々とゲームをし続けるため、緊迫した状況になります。
これから社会人になる方へのアドバイスをお願いします。
企画書や仕様書を作成するときに、規定のフォームがないので、エクセル・Photoshop・パワーポイントなどは、ある程度使えた方が良いですね。学校で習ったことをさらに深め、人に見せることを意識して、作れるようになってください。
デスクで考えるより、日常の中でアイディアが出ることが多いので、どんなに些細なことでもメモを取るようにしてください。例えば、車のゲームを考えているとすると、信号待ちをしながらアイディアが浮かんだりします。そういうとき私は、携帯にメモします。打ち合わせのときに、メモしたことを、ぽろっ、と言ってみたら、「それ、やってみようか」と話が展開していったことがありました。
自分の意見や考えを明確に伝えることも大切です。私の仕事は、デザイン、プログラム、サウンドなど、自分のイメージしていることを細部まで表現する必要があります。例えばサウンドは、擬音語や擬態語として伝えるので、オフィスで「ギャアー」などと言っています(笑)。
それから、たくさんのことに興味を持ってください。私は、小学生の頃からゲームが好きで、そのことが知識を広げたのだと思います。また、今はあまりコアではない一般的なユーザーさんが好むゲームも求められているので、友人との気楽な話も、とても参考になります。


http://www.paon.co.jp |
<会社紹介>
「ゲームの制作や販売をしている会社です。ニンテンドーDSから発売しているドンキーコングジャングルクライマー、おかしナビDS、アプリの開発などに、私も携わりました」と早坂さん。大都技研公式パチスロの「吉宗」や「番長」などのソフトの開発なども行い、2007年には、独自のブランドを確立しパブリッシャーとなるなど、事業内容は多岐にわたっています。 |
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