OB and OG's VOICES OB・OGの声

古村 征紀

古村 征紀

デジタルミュージック科
2001年度卒業
古村音楽事務所

どのような仕事をされているのですか?

 作曲・編曲や音楽データ制作、よさこい楽曲制作、小規模会場の音響制作などをしています。最近新しくはじめたのは、ブライダル・ソングの制作です。友人の結婚式のときに頼まれたのがきっかけです。二人のなれそめなどを聞き、詞も作りました。とても喜んでもらえて、私も嬉しかったです。

社会人になられての感想はいかがですか?

 学生の頃からこの仕事をしていたので、当初は実感がありませんでした。でも、やはり年々「責任」を感じてきていますね。私は自営でやっているので、「クライアントさんの満足」をはじめ、交渉や折衝など仕事のあらゆる面で「責任」をとらなければいけません。でも、好きな仕事だから乗り越えられると感じています。

仕事にやりがいを感じる時はどんな時ですか?

 できあがった曲をクライアントさんに試聴していただき「一発OK」が出たときです。街で誰かの着メロが聞こえて私が作った曲だったりしたときも、「それは私が作りました!」と言いたくなるくらい嬉しくなります(笑)。また、よさこい楽曲を作成させていただいたチームの出場する「よさこい祭り」にはできるかぎり応援に行くようにしています。チームの皆さんが私の曲で踊っている姿には、本当に感激します。

大変だなと感じた時はどんな時でしたか?

 この仕事には先輩がいないので、自分で切り拓いていくしかありません。
 また、締め切りに追われるときもあり、寝る時間があまりないです。特に今はレコーディングスタジオで勉強しているので、夢中になって研究していると朝の5時になっていたりします。好きでやってしまっているのですが。妻と遊びに行くときも「よし!カラオケだ!」と言って、「遊ぶときも音楽なの?」とあきれられてしまいます(笑)。

これから社会人になる後輩の方へアドバイスを一言お願いします

写真 この学校では実践で音楽の仕事をしていた先生から、体験談を聞くことができます。その貴重な話は、今の仕事にとてもプラスになっています。私もこの道に進む後輩の方の力になりたいと思い、学校にちょくちょく顔を出しています。
 私は、小学生の頃、音楽の授業が大きらいでした。高校3年生になって、パソコンを触っているうちに、音楽の楽しさに目覚めました。基礎は、この学校で学びました。後輩の皆さんには、才能の有無を悩んだり、「始めるのが遅いのではないか」と思ったりせずに、自分がなりたいものをあきらめないで欲しい。「がんばれよ!」という気持ちです。
 それから社会人になっても日々勉強です。自分が一所懸命だったら、周囲の人達も応援してくれます。

<会社紹介>

 作曲をはじめ、編曲や音楽データ制作、音響製作など。最近はブライダル・ソングなども手がけ、数々の新しい音楽シーンをプロデュースしています。「音に関することなら何でもご相談ください」と古村さん。中でも古村さんの原点であるヨサコイ楽曲は、最先端デジタルにより、伝統的な日本の音楽と古今東西の世界の音楽が融合したインスピレーションとスピード感溢れる作品。ホームページから一部を試聴できます。
http://www.komura01.com