OB and OG's VOICES　OB・OGの声

白田　正樹

コンピュータ制御エンジニア科
2001年度卒業
株式会社ジェー・シー・イー

どのような仕事をされているのですか？

　私は組込み系のシステム開発を担当しています。一般のユーザーさんからは見えないところですが、冷蔵庫や携帯電話などに入っていて、最近非常に高度になっている分野です。

社会人になられての感想はいかがですか？

　会社に入る前は、学校で習った知識だけで大丈夫なのだろうか、ユーザーの方との接し方とかもよくわからない、と不安に思っていました。でも、学校で習った知識は実際に使っていますし、ユーザーさんにも喜んでもらえるものを作れています。そして自分の好きな仕事が趣味と一致しているので、とても幸せだと思っています。

仕事にやりがいを感じる時はどんな時ですか？

　ユーザーさんと打ち合わせしたものを納品し満足していただいたときは、非常にやりがいを感じます。私は、いろいろな製品を担当させていただいていますが、それぞれがお客様の側からは一個のうちの一個です。どんな製品にも常にベストを尽くしています。

逆に、大変だなと感じた時はどんな時ですか？

　組込み系は技術者が不足しているという現状があります。一人当たりの割り振りが多いですね。製品ごとに開発期間が短く、かつ高度な技術が求められています。

これから社会人になる後輩へのアドバイスを一言お願いします。

　私は、学生のときには授業以外にも放課後に残っていろいろ試してみたりしました。先生方に遅くまでつきあっていただいたときもあり懐かしいです。勉強の点数はあまりよくなかったのですが、趣味としてやっていたことが、いま活きています。ただ、趣味に走りすぎるのもどうかと思いますが（笑）。
　仕事の内容は私の場合、学生のときの延長線にありますが、やはり学生生活とは頭を切り替えなければならないこともあります。社会にでて数年は驚くことや発見がいろいろありますが、なるべく早くいろいろ吸収して一人前になってほしいです。本人のやる気が一番大事だと思います。

入退室管理システム

　会社がISMSを取得するときに、入退室管理システムを買おうとしたところ高かったので、白田さんが作ることになったそうです。コンセプトは「低価格」。ISMSの審査員に「これは売れるのではないですか」と言われて商品化したというエピソードがあります。

ハイブリッド型不整地移動ロボット「チャリべぇ」

　2005年7月「愛・地球博」の「NEDOプロトタイプロボット展」に東北大学、千葉工業大学と協力して「チャリべぇ」を出展。車輪と脚のハイブリッド移動機構を使うことによって傾斜地や岩などがある屋外でも、人を乗せることができます。白田さんは電装系のシステム全般を担当されました。

＜会社紹介＞

　ソフトとハードの融合を目指し、ソフトウェアの開発からハードウェアの開発まで幅広く手がける企業です。
　ソフトウェアは設計・開発から顧客サポートまで手がけ、ハードウェアではFA（ファクトリー・オートメーション）機器の設計・製造および保守も行っています。
　組込み系システムの開発にも力を注いでおり、白田さんをはじめ活躍の機会が与えられています。
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