OB and OG's VOICES OB・OGの声

高倉 幸恵

高倉 幸恵

医療事務情報科
2006年度卒業
独立行政法人国立病院機構 西多賀病院

どのような仕事をされているのですか?

 病院で、医療事務の仕事をしています。外来の患者さんのご質問などに対応したり、カルテを作成し先生のもとに届けたり、レセプトを点検したりしています。

社会人になられての感想はいかがですか?

 患者さんから質問を受けたりするので、「一つ一つの言葉の大切さ」を感じています。ある患者さんに言って理解していただいた言葉が、他の患者さんにも理解していただけるわけではありません。マニュアル通りにはいかないことなので、日々経験を積みながら勉強していきたいです。たとえば私は身振り手振りで伝えたり図を書いたりします。当院は、お年を召した患者さんが多いので、紙に文字を書くときも多いです。

仕事にやりがいを感じる時はどんな時ですか?

 窓口で患者さんとお話するときが多いのですが、病院の機能などの話以外にも「今日は天気がいいですね」など言葉をそえるようにしています。私は中学生のときに病院に通院していました。そのときの事務員さんの明るい対応や雰囲気で不安を取り除くことができたので、この仕事をしたいと思っていたのです。一人の人として患者さんといいお話ができたときや「ありがとう」と言われたときに「やっていて良かった」と思います。両親が理解や応援をしてくれてこの仕事をすることができたので感謝しています。

逆に、大変だなと感じた時はどんな時でしたか?

 医療事務関係にはさまざまな検定試験があり、その勉強はとても役に立っていますが、検定をとって満足しているだけではだめですね。職場の先輩方から知識や対応、言い回し、身振り手振りなど教えていただくことがとてもためになりますし、感銘を受けるときもあります。
 また医療に関する法律は、内容が濃いうえに、2年に1回改正になります。この方面でも毎日の勉強が必要です。
 病院の機能も変わるので、患者さんにきちんとお伝えできるようにしておかなければいけません。

これから社会人になる後輩の方へアドバイスをお願いします

写真 学生時代は、検定のために先生にお願いして強化月間対策のプリントを作っていただいたり、友人と得意なことをお互いに教えあったりしましたね。同じ夢を持った友人達と出会い励ましあえてとても良かったと思っています。今でもその友達は、一番の理解者であり、力になってくれています。先生方からは病院にも勤務された経験からのお話や、検定のアドバイスをいただきました。視野を広げていろいろな検定をとっておくことは、就職の際、自分の力になります。
 それからアルバイトの経験が、患者さんと向き合ってする今の仕事にとても役に立っています。「勤めている」という感覚も身につきました。
 医療事務は患者様の見えないところでの仕事もありますし、どの職場でもそうだと思いますが、人間性が問われます。勉強や恋愛などいろいろなことを経験し、「自分はこう思う」とか「あの人はああやったけど、自分はこうしてみよう」と考えることが大切です。そして自分一人の考えでとどまっているのではなく、友達どうしで「こういうことがあったけど、どう思う?」と話し合ってほしいです。仕事では我慢しなければいけない場合もあります。ですが次から次と患者様がいらっしゃるわけですから気持ちをすばやく切り替えなければなりません。日頃から感性を高めておく必要があります。私は職場に東北電子の先輩がいるので、日頃いろいろ話を聞いてもらっています。

<会社紹介>

 仙台市の西南部に位置する、豊かな自然に囲まれた療養に最適な病院です。診療科は、内科、神経内科、循環器科、リウマチ科、小児科、整形外科、泌尿器科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科。「一人ひとりの患者様と人として向き合うことができるように、先輩方の温かい指導や応援を受けながら仕事をしています」と高倉さん。