OB and OG's VOICES OB・OGの声

永富 沙紀

永富 沙紀

マルチメディアクリエーター科
2006年度卒業
株式会社エクシオジャパン 
(ベリーマガジン編集部)

どのような仕事をされているのですか?

 フリーマガジン「BERRY」の制作をしています。主にDTP中心ですが、文章も考えています。東北電子ではDTPコースで本を作っていましたので、その経験が役に立っています。

社会人になられての感想はいかがですか?

 「『BERRY』 が好き!」という気持ちで入ったので、不安な気持ちはありませんでした。
 私は、在学中、デザインという仕事に向いていないのではないか、と考え込んでいた時期がありました。そのとき、いつも励ましてくれていた友人が「永富さんが好きそうな雑誌だよね」と「BERRY」を持ってきてくれたのです。そのとき、「私も『BERRY』 を作りたい!」と思いました。だから、この仕事に携わることができて、とても嬉しくてわくわくしています。

仕事にやりがいを感じる時はどんな時ですか?

 毎日、やりがいを感じます(笑)。自分から「やろう」という意識を持つことができる会社なので、先輩から教えてもらったり、「これってどうするんだろう」と見て「盗んだり」しています。会社からも「盗んで覚えて」と言われています(笑)。
 自分の関わった号が増えるにつれ、自分の仕事が「こうすればもっと良くなる」というのがわかってきて、嬉しいです。はじめの頃に作ったのは、今見ると、とても恥ずかしいです(笑)。

逆に、大変だなと感じた時はどんな時でしたか?

 いっぱいあります。制作という仕事には終わりがありません。時間が過ぎるのが早すぎるのです。やりたいことやアイディアがどんどん思いついて、気がつくと夜遅くなっています。残業という意識はありません。

これから社会人になる後輩の方へアドバイスをお願いします

 求人票を見ると、お給料や待遇面に目がいってしまうと思いますが、好きなことをなるべく優先して仕事を見つけてほしいです。私は、自分のやりたいことについて悩んだ時期があったので、よけいそう思うのかもしれません。私も、学生のとき、DTPの仕事のお給料のことなどで、他の仕事をしようかと考えたときがありました。しかし、「BERRY」と出会い、この仕事をやってみようと思いました。私は、いま一人で生活できていますし、お金などの問題は、人それぞれの立場で何か解決の方法があると思います。
 また、在学中に、作った作品をたとえ家でつくったものでも先生や友達に見てもらえば良かった、と今になって思います。コンクールに出すのもいいのではないでしょうか。きっと自分のためになると思います。
 それから学生のときにアルバイトをやって、責任を持って何かをすること、時間の区切りをつけるということを学ぶことも必要だと思います。会社に入ると、必ず守らなければいけない締め切りというものがありますから。
 先日、何人かの後輩の方から「忙しそうですが自分の時間を持つことができるのでしょうか?」と聞かれました。私は自分なりのやり方で持つようにしています。たとえば会社からは「おしゃれをしてきてください」と言われています。私にとって会社に行くことは、おしゃれを楽しむことでもあります。

<会社紹介>

写真 2006年8月1日に創刊。20代〜30代の働く女性が求める美容・健康・グルメ・レジャー等を中心に地域に密着した情報誌を毎月10万部、仙台市内で発行しています。県内企業にはオフィス配布をし、街の中には専用ラックを設置。スタッフ総出で、ご通行中の方々に手渡しをする街頭配布もしています。
 取材の後、「これから黄色いTシャツを着て、街頭配布なのですよ」と満面の笑顔でお話してくださった永富さん。「BERRY」は、手渡しでいただくのが一番「おいしい」かもしれません